高齢者の孤立死予防に向けた住民と地域包括支援センターの連携促進ツ ール:「高齢者見守りのポイントチェックシート」作成

地域には健康障害や認知症等により医療や介護保険のサービスによる支援が必要な状態にあるにもかかわらず,必要な支援を受けずに暮らす高齢者が潜んでいます。このような高齢者は孤立死のハイリスク群です。このような高齢者を地域包括支援センター(以下、地域包括)が早期に発見するための「都市部版 地域包括支援センターへの情報提供のチェックシート」(「高齢者見守りのポイントチェックシート」)を作成しました。

既に幾つかの自治体が類似するツールを活用し始めています。しかし、これらツールに記された高齢者の特徴の抽出プロセスは不明です。そこで、当研究チームは、高齢者の総合相談窓口である地域包括を対象としたインタビュー調査とアンケート調査に基づき、実用性の高い普及啓発ツールを作成しました。

本ツールは、高齢者との会話,服装や身嗜み,様子や発言,および居宅の外観に、住民が日頃から関心を払うことにより認知症の発症や進行、および体調悪化に気付ける4つの特徴から構成されています。

高齢者の孤立・孤立死予防に向けた見守り活動の促進ツールとして、既に首都圏の幾つかの自治体で活用され始めています。

プレス発表資料

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