センター長挨拶

 平成28年度から取り組んできた「地域づくりによる介護予防」は、住民と自治体職員の皆様の連携により、徐々に進んでまいりました。令和2年度からは、第8期介護保険事業計画に向けて一般介護予防施策は第2フェーズに入ります。その特徴は、第1に、より多くの住民にとって支持されることを目的に、従来の介護保険担当部局の取り組みにとどまらず多様な関係者や事業等と連携し、魅力的な通いの場を作ることです。第2は、こうした取り組みをより効果的・効率的に行うことを目的に、自治体は、PDCAサイクルを推進するというものです。

 更に、東京都健康長寿医療センターは介護予防にフレイル予防の考えを付加しました。フレイルは生活機能が低下し、のちにADL障害を起こしやすい前障害状態と捉えることができます。フレイルな状態に陥らないためにフレイル予防の視点から、多様な社会参加活動への参画・継続が重要です。 

 一方、人は、介護予防のためだけに社会参加活動に従事しているのではありません。1986年のヘルスプロモーションに関するオタワ憲章では、「健康は資源であって人生の目的ではない」と宣言されました。その原点に立ち戻ることも重要です。上述のPDCAサイクルに基づく、事業評価のアウトカム指標として、健康寿命の延伸要介護認定率の抑制と共に幸福感(ウェルビーイング)の向上が明示されました。幸福感は人それぞれの価値観に依拠するところが大きく、その価値観が最も反映されるのが、社会参加、社会的サポート・ネットワークではないでしょうか。

 東京都介護予防・フレイル予防推進支援センターは、都内の全ての自治体がこれら2つのアウトカムを実現できますよう皆さまと共にスタッフ一同、まい進したいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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令和2年4月
東京都介護予防・フレイル予防推進支援センター長
                   藤原佳典