薬剤科

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特徴

薬剤科では、入院・外来調剤、注射調剤、薬剤情報提供、服薬指導、抗がん剤混合調製、医薬品情報管理、製剤、医薬品管理、チーム医療への参画など、種々の役割を担い、高齢者医療に対応したきめ細かい業務を展開しています。
常勤薬剤師35名と非常勤薬剤師、非常勤事務・補助員で運営し、患者様中心の業務に取り組んでいます。
現在以下の専門・認定薬剤師が活躍しています。

  • がん薬物療法認定薬剤師
  • 外来がん治療認定薬剤師
  • 栄養サポートチーム(NST)専門療法士
  • 感染制御認定薬剤師
  • 精神科薬物療法認定薬剤師
  • 認定実務実習指導薬剤師
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師
  • 日本臨床薬理学会認定CRC
  • 日本糖尿病療養指導士(CDEJ)
  • 骨粗鬆症マネージャー
  • 老年薬学認定薬剤師
  • 日病薬病院薬学認定薬剤師
  • 日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師
  • 生涯研修履修認定薬剤師
  • 感染制御専門薬剤師学位取得者

部門紹介

  • 調剤

    医師の処方せんに従って錠剤、散剤、外用剤などの薬を調製する業務です。主に入院患者様の調剤を行っています。(外来患者様のお薬は、原則として、院外処方をお願いしています)調剤にあたり、処方せんの内容が患者様の腎臓・肝臓などの機能から考えて適切な量であるか、飲み合わせの悪い薬はないか、重複した薬が処方されていないかなどのチェックを行い、疑問な点があれば医師に照会し、確認した上で調剤を行います。必要時は処方の変更について提案も行い、医師と連携しながら適正な処方のために取り組んでいます。嚥下困難な方や服薬管理が困難な方に対しては錠剤のつぶし調剤や、一回に服用すべき錠剤すべてを一包の中に入れる一回量調剤も行っています。

    調剤

  • 注射調剤

    注射薬も注射処方せんにより、個々の入院患者様に毎日1日分ずつセットする調剤をピッキングマシーンを用いて行っています。
    注射薬は飲み薬より効果が強く、より厳重なチェックが必要です。使用量、混合した時の配合変化、投与速度などの使用方法、内服薬も含めて組み合わせ等に問題がないかをチェックしています。

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  • 外来患者様への情報提供、外来服薬指導

    外来患者様の処方の多くは院外処方ですが、院内処方の外来患者様には、薬効・使用上の注意・副作用等を記したお薬説明書をお渡ししています。副作用の項には、重大な副作用の初期症状を記載しています。ごくまれにしか起こらないものでも重篤な副作用は患者様自身に初期の段階で気付いていただくことが大切です。「お薬相談窓口」ではわかりやすく、丁寧な説明を心がけ、初診の患者様にはかかりつけ薬局についてのご案内もいたしております。

    外来患者様への情報提供、外来服薬指導

  • 外来化学療法を受ける患者様への服薬指導

    外来化学療法室において化学療法を受けられる患者様を対象に服薬指導を行っています。まず医師の診察前に患者様との面談で前回抗がん剤治療を受けたあとの副作用を確認させていただき、医師への情報提供や処方支援を行っています。抗がん剤の投与が決定した患者様には、投与スケジュールおよび注意すべき副作用項目などを書面にて詳しく説明しています。現在は診療科を限定して行っておりますが、今後拡大していく予定です。

    入院患者様への服薬指導、持参薬確認

  • 入院患者様への服薬指導、持参薬確認

    病棟ごとに担当薬剤師を配置し、入院患者様やご家族の方と面談し、アレルギーや副作用の経験、入院時にご持参されたお薬について確認しています。そして、患者様が薬をよく理解し、正しく使用・服用できますよう、お薬の説明や服薬の指導を行っています。また、薬歴管理等をもとに担当医師や看護師と処方について検討したり、副作用のチェックを行うなど、安全な薬物療法の実践に努めています。

    外来化学療法を受ける患者様への服薬指導

  • 抗がん剤混合調製業務

    がん化学療法では治療計画(レジメン)に従って抗がん剤が使用されます。 患者様ごとに抗がん剤の組み合わせや使用量が異なり、調製方法にも特別な注意が必要です。
    医療事故防止の観点から、薬剤科では、全ての抗がん剤処方せんの内容がレジメンに沿っているか、投与量、休薬期間についてもチェックし、安全キャビネット内で監査システムを用いて無菌的に混合調製を行っています。

    抗がん剤混合調製業務

  • 医薬品情報[DI]業務

    医薬品が有効かつ安全に効果を発揮するためには、医薬品が持つ様々な情報を医療の現場に伝える必要があります。医療の進歩に伴い、効果は高いけれども副作用について注意が必要な薬などが使用されるようになり、医薬品情報を収集・整理・提供する「医薬品情報業務」の重要性が一段と高まっています。
    薬剤科では、当センター内はもとより、他の医療施設、製薬会社、規制当局等との医薬品に関する情報の収集・提供を行っています。薬に関する問い合わせに対応するとともに、薬事委員会(病院で使用する薬品について審議・検討する委員会)事務局として、医薬品の採用・採用廃止等の審議資料の作成、決定内容の周知を行っています。また、医薬品の安全性関連情報を収集し安全対策を講じたり、副作用報告の収集や厚生労働省への報告等も行っています。

  • 製剤業務

    通常、患者様に使用されるお薬は製薬会社により製造されたお薬ですが、薬剤科では、治療上必要とされながらも市販されていない特殊なお薬を調製しています。主に、軟膏やうがい薬、消毒薬等があります。これらの調製にあたっては、薬事委員会や倫理委員会等の審議・承認を受けて行っています。

  • 医薬品管理業務

    当センターで使用する医薬品の在庫管理、品質管理を行う業務です。特に厳重な管理を要する麻薬、向精神薬、毒薬、血液製剤などについては、法律に則った取り扱いの他に、受け払いの記録や、毎日残数確認を行うなど厳重な管理を行っています。また、約1500品目の薬品を医薬品在庫管理システムでデータ管理し、発注書、出納簿、種々の管理資料等を作成しています。

  • 実務実習生の受入

    当センターでは将来の薬剤師育成のために、薬学部5年次における11週間の病院実務実習を毎年複数の大学から積極的に受け入れています。薬学教育モデルコア・カリキュラムに準拠した各種業務(調剤、注射調剤、医薬品情報、抗がん剤混合調製、薬剤管理指導を含む病棟業務等)を実践し、医療現場における薬剤師の役割を体得するとともに、多職種と連携したチーム医療などを通じて、臨床に係る実践的能力の養成を目的としています。

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  • チーム医療

    当センターでは、医師、看護師、薬剤師、検査技師、栄養士など、多くの職種の医療従事者が協力して患者様の治療にあたるチーム医療を実施しています。NST専門療法士、感染制御認定薬剤師など、専門的知識を持った薬剤師が、栄養サポートチーム(NST)、感染防止対策チーム(ICT)、褥瘡対策チーム、ポリファーマシーチーム、精神科リエゾンチーム、緩和ケアチーム(PCT)、糖尿病教室などに参画しています。

スタッフ紹介

薬剤科長

島﨑 良知

しまざき よしとも

出身大学東京理科大学 薬学部 薬学科
卒業年次平成10年
担当外来/担当診療科薬剤科
資格日本老年薬学会評議員
抗菌化学療法認定薬剤師