血管外科

午前


_担当医交代制【初】_ 赤木


瀬尾
午後





赤木


根元

特徴

血管外科は、頭蓋内と心臓以外の全ての動脈(大動脈も含む)、静脈、リンパ管に関わる疾患を扱う診療科です。血管外科が独立している施設は少ないのが現状で、多くの施設にある心臓治療の傍ら診療を行っている心臓外科/心臓血管外科とは専門性が異なっております。当科の血管外科は血管診療に歴史のある東京大学血管外科出身者で構成されており、学問的基盤をベースに血管疾患を幅広くかつ深い思慮のもと適切な技術を持って診療しています。その結果、手術数もチーフ赤木が赴任した2018年4月以降50%程度増加を示しています。学会でも指導的立場にあることから他施設に先駆け新しいデバイス(治療器具)を使用可能な状況です。あらゆる治療法を熟知し、それぞれの患者さまの病態に基づき適切に適応を考慮し実際の治療に反映していることはのみならず、スタッフは日々研鑽を積んで進歩を続けています。また、当科の特色としてハイブリット手術室(レントゲン透視機器を備えた手術室)を活用し、血管内治療(カテーテル治療)、外科の治療を組み合わせたいわゆるハイブリット治療を行うことができます。当科は週に3日手術日全てでハイブリット手術室を使用でき、治療において患者にとってとてもよい環境が準備されています。血管外科では、血管の病気の部位や性質により、血管治療(カテーテル治療)、手術治療から保存的治療(理学療法や薬物治療まで)を、世界基準の最適な治療の実践を念頭に組み合わせて対応していきます。また、より負担の少ない治療(低侵襲治療)に積極的に取り組んでいます。下肢切断の危険のある足部の難治性腫瘍や安静時痛などの治療に難渋する慢性重症下肢虚血(Critical Limb Threatening Ischemia;CLTI)に対しては、血管内治療と下肢足部へのバイパス手術をl組み合わせて適切な治療を選択し、治療後も適切に経過観察を行っております。高齢者は当センターでは伝統的に大きな割合を占めますが、高齢者でなくとももちろん治療科可能です。年齢制限はありません。若い患者様も建て替えられた病院で快適に受診していただけます。


【治療内容の概略】

  • 大動脈疾患に対する低侵襲治療
    ・大動脈瘤に対するステントグラフト治療(腎動脈を含む腹部分枝再建を含む)
    ・腸骨動脈瘤に対する内腸骨動脈温度による骨盤虚血を回避したステントグラフト治療、臀筋跛行予防、骨盤機能
     温存が可能です。
    ・単なるステントグラフト内挿術に止まらず、ステントグラフト術後瘤拡大を防ぐための術中下腸間膜動脈/腰動  脈塞栓術も積極的に施行し、ハイレベルな治療を展開しています。
  • 内臓動脈瘤および狭窄に対する治療(腎動脈痛、肝動脈瘤など)
    スタッフは当センター赴任前に消化器外科研修も十分に積んでおり、腹部臓器の扱いに習熟しています。血管内治療と自家静脈グラフトを用いたバイパス術による血行再建を適切に施行しています。
  • 閉塞性下肢動脈疾患に対する集学的治療
    ・閉塞性動脈硬化症/末梢動脈閉塞症に対するバイパス治療、血管内治療(カテーテル治療)、血管再生治療(新薬コラテジェン®など)以上を組み合わせたハイブリット治療ができることが血管外科医の行う治療の強みです。血管内治療は都内有数の症例数です。また、下肢切断の危険に瀕してるCLTI患者様には、下腿や足部の動脈に吻合する自家静脈グラフトによるバイパス(いわゆるdistal bypass)も積極的に施行しています。
  • 頸動脈狭窄症
    ・頸動脈内膜剥離術を行います。
  • 下肢静脈瘤血管内治療
    ・グルー(接着剤;ベナシール ™)を用いた血管内接着術、血管内焼灼術(ラジオ波、レーザーによる治療)特にベナシール™(Venaseal™)を用いた血管内接着術は2020年春から施設限定で始まった新しい治療です。当科もいち早く導入し、より侵襲の小さな治療を実践しています。
  • 深部静脈血栓症
    ・むくみや皮膚炎、潰瘍などの後遺症の少ない治療を薬物療法のみならず圧迫療法とともに実践しています。
  • 血液透析用バスキュラーアクセス関連
    ・内シャント造設術を行います。通常の内シャントのみならず、深部静脈を用いた内シャント造設術や上腕尺側皮静脈転位内シャント造設術を得意としており、トラブルの多い人工血管内シャントを可及的に避ける工夫をしています。

外来医師配置表

2019年9月より火曜日午前の初診外来を開設しました。透析患者様など曜日制限のある方にもおかかわりいただきやすくなりました。

疾患診療方針概要

主な対象疾患(治療実績)

血管外科では大動脈(瘤、閉塞)、大動脈、頸動脈、内臓動静脈、上下肢動脈、上下肢静脈の病気を扱います。その他の血管疾患、末梢循環障害が疑われる患者様は遠慮なく御紹介ください。


<主な治療実績>
総手術実績 415例(/年;2019年度実績)
主要な手術実績(数字は2019年度実績)
 ・腹部大動脈瘤(31例、うち腎動脈再建併施3例)
 ・閉塞性動脈硬化症、下肢末梢動脈閉塞症(血行再建193例、うち血管内治療160例、バイパス手術8例など)
 ・下肢静脈瘤(血管内焼灼術83例108肢)
 ・透析用内シャント造設(73例)

年度 2017 2018 2019 2019.11ー2020.4
血管外科総手術件数 263 397 415 221
(内訳)
大動脈瘤 7 29 31 24
下肢末梢動脈閉塞症 108 152 193 121



スタッフ紹介

血管外科医長

赤木 大輔

あかぎ だいすけ

出身大学東京大学
卒業年次平成10年
担当外来/担当診療科血管外科
資格日本外科学会認定医/専門医/指導医
心臓血管外科専門医機構心臓血管外科専門医
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構認定修練指導者
日本脈管学会脈管専門医
日本血管外科学会評議員
日本脈管学会評議員
日本静脈学会評議員
日本リンパ浮腫治療学会評議員
腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医
胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医
日本血管外科学会血管内治療認定医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
下肢静脈瘤血管内治療実施医/指導医
厚生労働省認定臨床研修指導者
日本医師会認定産業医
東京都指定難病指定医
身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由)
常勤医
  • 根元 洋光(ねもと ようこう)
  • 瀬尾 明彦(せお あきひこ)
非常勤医
  • 井上 政則(いのうえ まさのり)
  • 重松 邦広(しげまつ くにひろ)