ポリファーマシー・在宅支援外来

ポリファーマシー外来

特徴 

薬は、病気を治療し快適な生活を送る上で大変重要な役割を果たしていますが、後期高齢者になると、多くの方が4~5の病気に対し薬物治療が必要となるため、薬の種類や数がどんどん増えていきます。薬は指示どおりに飲むことが重要ですが、毎日多くの薬を1日に何回も内服するのは大変なことです。また、加齢とともに臓器の機能が低下してくるため、薬が効きすぎて期待する効能よりも副作用のリスクが上回る場合もあります。ご高齢になると、処方される薬が6種類以上になると副作用を起こす人が増えることが分かっています。多くの薬を内服することで、薬による有害な症状が出ることもあり、また、飲み残しが多くなり医療費を無駄にしてしまうことが取り上げられ、"ポリファーマシー問題"として社会問題になっています。

当院においては、各科の医師が集まりポリファーマシー対策チームを結成し、内服数が非常に多く、飲み残しが多くなってしまう患者さんを対象に、服薬回数を減らし、加齢と共に副作用の危険が大きくなる薬をより安全な薬に変更することを、処方した先生に提案する取り組みを行っています。

このたび、以下の患者様を対象とした、お薬についての問題解決を目的としたポリファーマシー外来を開設いたしました。

対象の方

  • 生活習慣病の薬、睡眠薬、鎮痛薬、胃腸薬、下剤などを複数内服している方。
  • 薬を飲む理由がわからない。
  • 薬の効果がわからない。
  • 薬を内服する際の注意点や、副作用について知りたい。
  • 飲み残しが多いため、忘れない工夫をしたい。
  • 副作用が出ているのではないかと心配になる。
  • 薬の種類や内服の回数が多すぎて飲むのが大変。
  • 複数の医療機関に通院しているため、同じ効果の薬が混ざっているかもしれない。 

                              など

担当医師と薬剤師が、薬の効果や副作用についてご説明いたします。飲み残しの状況や副作用の有無について確認し、お薬に対しての想いを伺い、薬の調整が必要と判断した場合には、処方された先生に情報提供をさせていただきます。

また、診療所の先生より薬の調整に関するご依頼をいただいた場合には、内容に応じてチームで相談し、1-3ヶ月程度ご通院いただき、可能な範囲で調整をさせていただきます。 
ご病状によっては、専門外来をご紹介させていただく場合もあります。
専門性が高い病気のお薬については、主治医にご相談下さい。

ポリファーマシー入院

 ご病状によっては1週間程度ご入院いただき、お薬の調整を行うことも可能です。ご入院中にお薬の調整を行いながら、フレイルの評価を行い、服薬指導、栄養相談、口腔ケア指導、機能維持指導、ご家族への介護に関する助言なども行います。ポリファーマシー外来を受診のうえご相談下さい。

初診の患者様へ 

 ポリファーマシー外来は、火曜日13時~15時、木曜日 13時から15時です。

 予約センター(03-3964-4890、予約室直通 受付は9時から17時)で予約をとり、予約日にご来院下さい。

 来院の際には、必ずお薬手帳をご持参下さい。

 可能であれば、ご自宅に残っているお薬も全てご持参下さい。

ご紹介いただく先生方へ

 外来受診が困難な患者様につきましては、ご入院(入院期間は1-2週間)にて対応させていただきますので、連携室直通 03-3579-6963(受付は9時~17時)までご連絡下さい。

在宅支援外来

特徴

年齢を重ねていくと、思うような活動ができなくなり、物忘れが目立つようになることなどは、どなたにでも起こりうることです。また、病気の治療をきっかけに、介護が必要となる方も少なくありません。健康で快適な生活を継続していくためには、生活習慣や生活環境を少しずつ見直していく必要があります。
そこで、以下のような方々を対象とした外来を開設いたしました。

対象の方

  • 食生活が不規則で栄養面に不安がある。
  • 口の中や体の清潔を保つことが難しくなってきた。
  • 薬の飲み残しが増えた。
  • 体調不良の時の連携体制を整えたい。
  • かかりつけ医が決まっていないので心配。
  • 在宅医療において、どのようなことができるのか知りたい。
  • 在宅での看取りのついて詳しく知りたい。
  • ご家族の休息が必要と思われるかた。
  • 介護の負担軽減をお考えのかた。

など

内科医師、栄養士、薬剤師、在宅支援担当看護師、医療ソーシャルワーカーが協力し、健康で快適な生活が継続できるよう支援や環境調整を致します。

在宅支援入院

 ご病状によっては約1週間のご入院(最長約2週間)にて、フレイルの評価(認知機能や生活機能の評価)を行い、薬剤師による服薬指導、栄養士による栄養相談、歯科口腔外科医師による口腔ケア指導、リハビリ科スタッフによる機能維持指導、看護師による介護に関する助言を行います。必要に応じて、在宅支援担当看護師や医療ソーシャルワーカーがケアマネジャーとも連絡を取り、在宅介護サービスの調整も行います。

初診の患者様へ 

 ポリファーマシー外来は、火曜日13時~15時、木曜日13時~15時です。

 予約センター(03-3964-4890、予約室直通 受付は9時~17時)で予約をとり、予約日にご来院下さい。

 来院の際には、必ずお薬手帳をご持参下さい。

 なるべく診療情報提供書をご持参下さい。

ご紹介いただく先生方へ

 外来受診が困難な患者様につきましては、ご入院(入院期間は1-2週間)にて対応させていただきますので、連携室直通 03-3579-6963(受付は9時~17時)までご連絡下さい。

また、訪問診療を受けている患者様につきましては、在宅医療連携病床にて、連携医のご依頼に応じて全身状態や摂食嚥下機能、褥瘡などの評価を行います。

レスパイト入院もこれまでどおり在宅医療連病床にてお引き受けいたします。詳しくは、在宅医療連携病床のご案内をご参照ください。

在宅支援1.JPG

ポリファーマシー・在宅支援チームが対応させていただきます。