総合内科・高齢診療科

午前 総合内科
豊島
小松








総合内科
大川
佐藤

総合内科
金丸和富
中山


総合内科
岩切
小林

総合内科
岩切
勝俣


当番医











午後 高齢診療科
岩切
北郷


高齢診療科
大川
在宅支援
ポリファーマシー





高齢診療科
岩切
橋本


高齢診療科
片岡
近藤
在宅支援
ポリファーマシー

高齢診療科
片岡
小林
























総合内科・高齢診療科

高齢者医療は臓器別の医療だけでは不十分です。

なぜなら、加齢に伴って、認知機能障害、フレイル、心理状態の悪化、低栄養、ポリファーマシーといった老年症候群が多くなり、それらが疾患の治療の障害になるからです。

老年症候群を解決するためには、病気の治療以外に①身体活動量を高めるための運動やリハビリ、②転倒・骨折の予防、③栄養治療、➃薬物治療の適正化や減量・単純化、⑤社会参加や社会サポートの確保などの対策を講ずる必要があります。

しかし、こうした対策を医師だけ行うことは困難です。高齢診療科外来は医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などの多職種がチームを組んで、高齢者の心身の機能を高めることを目指しています。また、フレイルや認知症の予防・対策もフレイル外来やもの忘れ外来と連携して行います。さらに、地域の先生との連携により、ポリファーマシー、低栄養、フレイルの精査などを行い、地域包括ケアにおける高齢者の健康増進に貢献ができることを期待しています。

副院長 荒木 厚

特徴

医療の発達や健康意識の高まりにより、健康で長生きされる方が増えてきました。しかし、加齢に伴う体の少しずつの変化が複合すると、どこに問題があるのかわからないような症状が出るようになります。当センターは高齢医療のパイオニアとして各診療科が活発な診療を展開してきましたが、これまでの臓器別の医療では対応しきれなくなってきました。そこで、ご高齢の方特有の症状へ目を向け、包括的な診療を行うことを目的とし2020年7月に高齢診療科が開設されました。

高齢診療科では次のような診療に主に力を入れております。

① 症状の原因について精査し、治療が必要な場合には専門の診療科にお繋ぎします。

② 内服治療の整合性について確認します(ポリファーマシー対策)。

③ 心身の活力について評価し、健康寿命を延ばす取り組みを行います(フレイル予防対策)。     

④ 医療や介護について正確な情報を提供し、多職種で協働し療養環境を調整します。

少しだけ心身の衰えを感じる段階から、人生の最終ステージに至るまでの30年余を、希望と安らぎに満ちて過ごしていただけるよう、加齢に伴う臓器の変化を考慮しながら医療を提供し、患者さんだけでなくご家族や生活環境にも目を向けてまいります。

些細なご不安に対しても対応致しますので、お気軽に受診してください。

主な疾患対象

① 治療すべき疾患の有無について精査を行います

開設以降、約9か月で250人近くの患者さんが受診されました。受診理由の内訳を図1に示しましたが、痛みや熱など急性症状をお持ちの患者さんが約半数、ふらつき感、食欲低下、筋力低下、もの忘れ、倦怠感など、どの臓器に問題があるのかわからないような症状のため受診された方が約半数でした。

このように、高齢者特有の原因が単一ではなく、どこの臓器の問題なのかわからないような症状を総称して老年症候群と呼んでいます(図2)。

図1 受診理由の内訳図2 主な老年症候群

老年症候群は、治療すべき疾患のサインであることもあれば、すでに内服している副作用が原因のこともあります。また、加齢に伴う体の変化であり、上手に付き合っていくしかない場合もあります。

食欲不振、体重減少を認める患者さんの診察・検査例を、図3に示します。食欲が低下すると、第一に胃腸の病気や悪性疾患を心配されるのではないかと思いますが、実は食欲低下の原因は多岐にわたります。血液検査や画像検査を行いますが、悪性疾患など治療すべき疾患が見つかるとは限りません。内服中の薬による副作用や口腔内のトラブル、治療中の疾患の悪化、認知症、老人性うつ、加齢による生理的変化などが原因であることが少なくありません。

図3 食欲不振・体重減少の原因精査

② 内服治療に関連する問題の有無について確認します(ポリファーマシー対策)

薬を内服することにより、不快な症状が出てしまう、飲み残しが多く治療がきちんと遂行されない、複数の診療科から効果が同じ薬が出されるなど、薬の関連する問題すべてを総括してポリファーマシーと呼んでいます。

多くの薬は体の中で効果を発揮した後、肝臓で代謝され腎臓から排泄されます。加齢により腎臓の機能が低下すると薬が体に蓄積しやすくなるため、同じ薬を同じ量飲んでいても、体の機能の低下に伴い相対的に薬の量が多くなり、効き過ぎによる症状が気づかないうちに出ていることがあります。

高齢診療科を受診された患者さんにつきましては、訴えておられる症状や検査所見が、内服中の薬と関連していないかどうかについて確認させていただいています。

2020年7月からの半年間に高齢診療科を受診された患者さんの平均内服数は5.5種類でした。6剤種類以上を内服している患者さんにおいては、薬による有害事象が出現しやすくなると報告されています。当科を受診した患者さんにおいても、約4人に1人の患者さんにおいて、薬が関連する有害事象の存在が疑われました。特に多い症状はふらつき感でした。ふらつき感を理由に受診された患者さんの半数近くが、内服中の薬に原因があるのではないかと思われました。

しかし、薬は生命を維持していく上で重要な役割を果たしていますので、勝手に止めてはいけません。薬を処方している主治医とよく相談のうえ、薬の内容や量について調整する必要があります。

当センターにおけるポリファーマシー対策を示します(図4)。

図4 ポリファーマシー対策

薬についてのご相談のみを希望される場合は、ポリファーマシー外来をご利用ください。ポリファーマシー外来はこちら

③フレイルの評価を行い、健康寿命の延長を目指します。

フレイルとは、加齢と共に身体の活力が低下し、要介護状態に近づくことです(図5)。フレイルの原因は、図6に示すような原因でおこります。

フレイル外来にて、図6に示すような評価を行い、結果に応じて運動指導、栄養指導、社会参加への提案を行い、要介護状態に陥らない対策を立てます。著しい認知機能低下や、身体機能の低下が明らかな場合には、脳神経内科や整形外科などにご紹介する場合もあります。

フレイルの評価を行うとMCI(軽度認知障害)が判明する方が少なくありません。しかし、MCIの段階で認知トレーニングを行い、運動を行い、食事に気をつけることで認知症の発症を遅らせることが可能です。

フレイル状態であっても、「運動すること」「栄養の良い食事をよく噛んで食べること」「社会参加をすること」をバランスよく実践することで健康な状態に体を戻すことが可能です(図7)。

図5

図6図7

フレイル外来はこちら

④医療や介護についての正確な情報を提供し、多職種のスタッフで療養環境を調整します。

フレイル予防対策をしっかり行っても、病気をきっかけに体が思うように動かなくなり、介護が必要になることは少なくありません。また、認知症や体の機能低下が進むと、医療よりも介護が必要になってきます。日常生活の破綻が原因で病気になり救急車で搬送される患者さんが後を絶ちません。日本の介護保険は自宅での生活をしっかり支えてくれますので、医療や介護について正確な情報を収集し、介護スタッフと楽しく関わっていくことが重要です。当センターでは在宅担当看護師や医療ソーシャルワーカーが地域のケアマネジャーと連絡を取りながら生活環境の調整を行います。必要に応じて訪問診療医もご紹介します。

また、人生の最終段階をどこでどう過ごしたいかについて考えておくことは、ご自分の意思を伝えられなくなった時に周囲の大切な人が困らないためにも重要です。

高齢診療科では、2週間程度のご入院にて、嚥下機能、生活機能、認知機能の評価を行い、内科医師、歯科口腔外科医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、医療ソーシャルワーカーが協力し、快適な在宅療養生活を継続していけるよう、患者さんやご家族一人一人のお気持ちに寄り添って、助言や提案をさせていただきます。

直接のご入院を希望される場合には、かかりつけ医の先生からの診療情報提供書を連携室に送っていただいています。

初診の患者さんへ

予約センターにてご予約下さい(03-3964-4890 予約室直通 受付は9時から17時)

総合内科外来 :月曜から金曜日 9時から11時

高齢診療科外来:月曜から金曜日 13時から15時(初診受付は14:30まで)

  • 複数の問題をお抱えの方は、午後の高齢診療科外来のご予約をお勧めします。
  • 予約外受診の場合、お待たせしてしまうことがありますのでご承知おきください。
  • お薬手帳を必ずご持参ください。
  • 診察をスムーズに進めるために、なるべく診療情報提供書をご持参ください。
  • 個別(患者さんと同伴者を別々に)にお話を伺ったほうがよい場合には、問診票を受け取る際にスタッフにお申し出いただくか、メモをお渡しください。
  • 内科外来、高齢診療科外来ともにご年齢は問いません。
  • 37度以上の発熱や強い痛みなどを伴う場合には、予めご連絡下さい。(03-3964-1141 病院電話より内科外来、高齢診療科外来を指定して下さい)
  • 診察前に37.0℃以上37.5℃未満の場合には、先にコロナPCR検査を行い陰性を確認させていただいてからの診察となります(結果がでるまでに1時間ほどかかります)。
  • 37.5℃以上の発熱を認める場合には、原則として救急外来における対応となります。
  • 当センターは臨床研修医の教育機関の役割も担っており、研修医が問診や診察に関わらせていただく場合がありますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

ご紹介いただく先生へ

  • 前日までのご予約は予約センターにて承ります。
    (03-3964-4890 受付は9時から17時  予約センター直通)
  • 当日のご予約は、直接内科外来もしくは高齢診療科外来にご相談下さい。
    (03-3964-1141 病院電話より内科外来・高齢診療科外来を指定して下さい)
  • 外来受診が難しい患者さんにつきましては、直接のご入院にて対応させていただきますので、連携室までご連絡ください。
    (03-3579-6963 受付は9時から17時 連携室直通電話)

在宅医療連携病床

特徴

在宅医療を行っている連携医を支援する病床です。 連携医の訪問診療を受けている患者さんが、在宅での療養生活を安心して継続していくため、連携医の依頼に応じて全身状態や摂食嚥下機能、褥瘡などの評価を行います。その結果により治療に結びつけたり、今後の療養生活に必要な情報を提供していきます。

在宅医療連携病床はこちら

外来医師配置表

スタッフ紹介

総合診療科部長

岩切 理歌

いわきり りか

出身大学日本医科大学
卒業年次平成元年
専門内科一般、血液疾患、老年医学
担当外来/担当診療科総合内科 / 救急外来 / ポリファーマシー・在宅支援外来
資格日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本血液学会血液専門医
日本老年病学会認定老年病専門医
コメントご不安の解消に繋がるようお手伝いいたします。

総合診療科    在宅医療連携病床 専門医長

大川 庭熙

おおかわ ていき

出身大学東京大学
卒業年次平成21年
専門循環器内科
担当外来/担当診療科総合内科 / 循環器内科 / 救急外来
常勤医
  • 片岡 愛(かたおか あい)
  • 中山 智博(なかやま ともひろ)
シニアレジデント
  • 北郷 萌(きたごう もえ)
  • 小林 孝史(こばやし たかし)
  • 近藤 壯一郎(こんどう そういちろう)